皆さん、こんにちは。
中井由梨子です。
大義くんと私との、二人三脚で書き上げたノンフィクション小説『20歳のソウル』。
2018年8月に小学館さんから単行本を出版いただき、そして2021年5月に、幻冬舎さんから文庫本を出していただきました。
そしてこの幻冬舎さんから発行された文庫本が、現在多くの方に手に取っていただいており、9万部を突破したとのことです。
映画化が決まり、帯も四度、装いを変えていただきました。
現在書店に並ぶのは、神尾楓珠さん演じる大義くんが、トロンボーンを手に青空を仰ぐ、あのポスターの写真です。
私は個人的に、この写真が一番大義くんらしくってとても好きです。
生前の大義くんを知らない私が「大義くんらしい」なんて言うのはおかしいかもしれませんが、少なくとも私が描かせていただいた大義くんは、こんな風に青空をよく仰いでいる青年です。
「あ~…最高…」
そう言って青空に向かってトロンボーンを吹いている。
それが私が想像した、大義くんの姿です。
そんな素敵な帯で書店さんにずらりと並ぶ『20歳のソウル』。
くまざわ書店シャポー船橋店さんでは、市立船橋高校の卒業生のスタッフさんが手作りでポップを作ってくださっているそうです。
とても丁寧に書かれた感想文と共に、母校への愛がたくさん溢れています。
本当にありがとうございます!!
以前、Twitterで読書感想文を募集させていただいた時、たくさんの方が感想を寄せてくださいました。
皆さんのご感想を一つ一つ、拝見させていただきました。
今でも#20歳のソウルで感想を発信してくださる方は、なるべく見に行くようにしています。
読まれた方、お一人お一人の中に、それぞれの「大義くん」が宿っている。
それは船橋で生まれ育ち、20年間を生ききって去っていった実際の浅野大義さんとは、別人かもしれない。
けれど、私は思います。
大義くんは、たくさんの人の心の中で、いろんな形で、生き続けることを選んでくれたのではないかと。
だから、読んだ方それぞれの心に、それぞれの「大義くん」が存在して、時に励ましてくれたり、一緒に笑いあってくれたりしていいのではないかと、思います。
映画公開まであと2週間となりました。
今日、Twitterを眺めていたら、ジュンク堂書店三宮店さんで文庫本を美しく飾ってくださっているお写真がアップされていました。
神戸、三宮。
私の故郷です。
私が10代~20代の青春を過ごした、大好きな街。
秋山純監督の故郷でもあります。
なぜか、ぐっと心を押されて涙が出ました。
故郷は、いつもあったかいですね。
©2022「20歳のソウル」製作委員会