『20歳のソウル』Production Notes

2022.05.27
最新情報
船橋から世界へ!秋山純監督作品「20歳のソウル」ついに全国公開!

皆さん、こんにちは。

中井由梨子です。

 

 

ついにこの日がやってきました。

本日より、全国の劇場にて『20歳のソウル』が公開されます!!

 

 

昨夜はTOHOシネマズ日比谷にて、前夜祭が行われました。

 

 

ビデオで市船soulを演奏してくださる市船吹奏楽部と共に、市船ダンス部〝パイレーツ″の皆さんが、野球のスタンドと同じように市船soulで踊り、オープニングを飾ってくださいました。

市船のダンス部は野球応援でも「名物」と言われる、クオリティの高いダンスパフォーマンスで全国大会出場も成し遂げるほどの、代々の実力派チームです。

映画でも応援シーンでご出演いただき、スクリーンを華やかに彩ってくださいました。

 

そんなダンス部の皆さんが躍る中、出演者の皆さんと監督が登場。

「20歳のソウル」ではすっかりお馴染みとなってくださった笠井信輔さんの司会進行でご挨拶がありました。

 

 

いよいよ翌日から公開、ということもあり、それまでの試写会とはまた違った、緊張感のあるトークだったように思います。

特に、市船出身で実際に部長を務めていた佐藤美咲さんは、緊張の中でも「ただ生きるではなくて生ききる、ということを感じてほしい」とお話していて、撮影の時の緊張感を思い出しました。

神尾さんと秋山監督も、劇中の一日は神様からのギフト、という大義くんが『Jasmine』という曲に込めた思いを語られていました。

 

 

そして、この後。サプライズがありました。

高橋健一先生からの、お手紙です。

 

先生からの手紙、と聞いただけで。

 

……泣きますよ。

 

 

客席には、大義くんのお母様の桂子さん、妹の千鶴さん、そして恋人だった愛来さんがいらっしゃいました。

大義くんにとって一番大切だった三人の女性の存在が、私の涙腺をさらに刺激しました。

 

5年前、生きることに迷い、人生に迷っていた私の背中を押してくれた大義くん。

まるで自分自身に闘いを挑んでいるような…と先生がおっしゃったように、私は必死でした。

きっと何かを見つけたかったのでしょう。

生きる意味、私がやらなければならないことは何か、必死で探していたのでしょう。

 

光を見せてくれたのは、大義くんでした。

生きるって楽しいじゃん!と笑ってくれたのは大義くんでした。

 

お母様の桂子さんはじめ、素晴らしい方々からたくさんの愛をもらいました。

その愛に応えたくて、舞台を作り、本を書きました。

そして映画へと。

 

 

この映画を企画したのは、メガホンをとった秋山純監督です。

 

 

2017年4月12日の早朝。

私にLINEで朝日新聞のニュースを送ってこられたことがきっかけでした。

 

 

秋山監督は以前、テレビ朝日で『ママが生きた証』という実話を元にしたドラマを監督なさっています。

監督は、実話を使わせていただく時の強い信念を持たれています。

 

 

「僕らは、大義くんの物語を使わせていただいている。何事も、大義くんありきだよ」

 

 

折に触れて監督はそうおっしゃいます。

 

大義くんにとって、私達、映画組はあくまでも他人。

 

だから、彼が大切にしていた領域に、土足で入ってはいけない。

 

 

その信条は、作品の細部に宿っています。

 

 

この映画がドキュメンタリーのような仕上がりを魅せているのは、秋山監督のきめ細やかな配慮であり、大義くんへのリスペクトです。

 

 

「今日も一日を大切に生きます」

 

 

大義くんを想い、監督は毎日こう仰っています。

 

 

こんなに純粋に作品作りをする監督を、私は知りません。

 

 

ここだけの話ですが、なんと秋山監督は公開に向けて毎日1本、コーラを飲んでいます。

これはコーラが大好きだった大義くんへのリスペクトを込めているそうです。

(ちょっとお体が心配になりますが)この心意気は誰も真似できないですよね。

 

 

監督が私達映画スタッフに、名前入りの市船ジャージを買ってくださったのも、衝撃でした。

そこには「大切な時間を映画のために使ってくださっている市船の皆さんと、少しでも一体になりたい!」という想いがこめられていました。

 

 

どこまでも優しく、他人への想像力が豊かな秋山純監督。

そんな秋山監督だからこそ撮れた、奇跡のような映画です。

 

 

 

「大義は明日から日本中を旅します。きっと空から

 

やったぜ!日本中の人に会えるぜ!ありがとう中井さん!

 

と言っている声が聴こえます」

 

 

先生がこう仰るように、大義くんが笑ってくれていたら、本当に嬉しい。

 

 

 

高橋先生の言葉です。

 

「人は二度死ぬという。一度目は肉体の死。二度目は人の記憶から忘れ去られること」

 

本によって、映画によって、大義くんに二度目の死は迎えさせない。

それどころか、多くの方の胸の中でずっと生き続けていけるように。

 

そしてそれは、大義くんだけではなく、すべての人がそうなのだということを、この映画は伝えてくれます。

 

 

 

 

この映画は大義くんの物語であり、貴方の物語でもあります。

 

 

 

人は誰も死ぬ。

やるべきことは、生ききることだけ。

 

 

 

どうか皆さん、劇場で大義くんに会ってください。

 

©2022「20歳のソウル」製作委員会