『20歳のソウル』Production Notes

2022.02.24
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松大航也くん

20歳のソウル

監督の秋山です

 

 

松大くんにも

特別な思い出があります

 

松大くんには

大義くんたちと同級生

市船野球部三年生部員、滝沢を

演じてもらいました

 

20歳のソウルを

編集しているとき

出来るだけ

客観的な目線を失わないように

 

役に

寄り添いすぎないように

気をつけていたのですが

 

滝沢のシーンになると

どうしても

涙が出てしまうのです

 

 

吹奏楽部ではないけれども

大義くんと

素敵な絆で結ばれた

野球部滝沢は

 

いわば

僕たちの分身

 

なんだか

自分を見ているような

気持ちになる

そんな存在なのです

 

 

それは

中井さんから

5年前の夏

 

高校野球千葉大会のことを

よく聞いたからかもしれません

 

 

まだ

コロナを知らなかった夏

 

千葉大会のスタンドでは

 

大義くんが作曲した

市船ソウルが

誇らしげに鳴り響いていました

 

報道ステーションの企画取材で

市船吹奏楽部を訪れた中井さん

 

まだ

今のように

吹奏楽部の皆さんと

顔馴染みでもなかったものの

 

毎日

炎天下に通う中井さんに

ある日

野球部のレギュラー以外の部員が

話しかけてくれたそうです

 

その部員の言葉から

 

野球部の皆さんが

どれだけ

市船ソウルを愛しているか

 

大義くんが作った曲を

嬉しく思っているか

 

身に染みて

感じることが

出来たそうです

 

そんな

野球部員への

熱い想いから生まれた

滝沢というキャラクター

 

まさに

松大くんは

体当たりで

演じてくれました

 

野球部員だからと

まずは

イケメンの長い髪をバッサリ

 

丸坊主で

撮影に臨みます

 

そして

吹奏楽部に混じって

応援団の大太鼓を稽古

 

 

大太鼓は

持ち帰れないから

大太鼓のバチを持ち帰り

 

ひたすら

個人練習をしたと聞きました

 

 

クランクインすると

どうしても

明るい顔が出来ない役でもあり

 

最初は

悲しい表情ばかり

 

 

空も

滝沢の気持ちに合わせて

黒い雲で

覆われていました

 

 

百束カメラマンと

パチリ

 

 

珍しく

明るい顔

 

松大くんは

役になり切っていたから

こんな笑顔は

数少ない

シャッターチャンスでした

 

気がつけば

いつも

僕の後ろにいて

 

じっと

僕を見ていた

松大くん

 

少しでも

芝居のヒントになればという姿勢が

素晴らしい

 

松大くんの演じた

野球部員、滝沢

 

 

きっと

スクリーンで見た皆さんも

知らず知らずのうちに

涙が流れていると思います

 

先日

久しぶりに会った

松大くんは

髪も伸びてイケメンでした

 

また

丸坊主になって

一緒に仕事したい

 

そんなことを

思いました

 

©2022「20歳のソウル」製作委員会