『20歳のソウル』Production Notes

2022.04.25
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撮影で学んだことについて

皆さんこんにちは!

「20歳のソウル」でチーフ助監督を務めました、俳優の宮下涼太です。

 

 

昨日、一昨日と監督が忘れられないロケのお話をしてくださいました。

以前、僕もプロダクションノートに書かせていただきましたが

音楽ホールと野球場のシーンはどちらも人数の多い撮影で、時間とのたたかいもあり

スタッフも俳優陣も必死の撮影となりました。

 

 

 

音楽ホールのシーンは

市船吹奏楽部の演奏の見せ場のシーンです。

入念なリハーサル、そしてコンクールや定期演奏会の時のような、皆さんの緊張感を出すには高橋先生の存在はなくてはなりませんでした。

 

高橋先生には感謝してもしきれない思いでいっぱいです。

 

 

 

 

昨日、監督が書いてくださった

野球場で高橋先生からかけられたお言葉は今でもはっきり覚えています。

 

3日分を1日で撮るという濃密な撮影スケジュール。

また、いつコロナに関する宣言が出るかわからない状況で、撮りこぼしがあってはいけません。

 

撮影は開始と同時にすごいスピードで進められていきました。

緊張感のある撮影に必死なあまり、いつしか僕は周りが見えなくなっていました。

 

日も暮れるころ

先生から

 

「あとどのくらい時間かかる?みんな風邪ひいちゃうから」

 

と声をかけられた後、

周りを見渡すと1日中半袖短ズボン姿で過酷な撮影に協力してくれていた皆さんの姿がありました。

 

当たり前ですが、僕は上着を着ていて

日が暮れだしてから気温が下がってきていることに全く気づきませんでした。

 

周りが見えなくなっていた自分を反省すると共に、

どんな状況下でも生徒のことを1番に考え、周りの方への気配りを忘れない高橋先生の姿にたくさんのことを学んだ1日でした。

 

 

また、中井さんの「誰も知らない取材ノート」より

高橋先生の方針の一部をご紹介します。

 

市船の吹奏楽部では、練習や合宿に必要なプリントを作ったり配布物を配ったり、楽器や部屋を片付けたりといった雑事を、上級生が率先して担当します。

普通の部活では逆ではないでしょうか。下級生が雑事をやり、上級生は楽器の練習だけをしているという構図が一般的な気がします。

しかし、高橋先生は、右も左も分からない一年生に雑事は任せられないというのです。

下級生は上級生の背中を見て育ちます。その姿を見ながら「ああすればいいのか」「こうすれば上手くやれるんだな」と学んでいくのです。

上級生も自分たちが通ってきた道ですから、下級生が自分たちの姿を見ていることを知っているのです。だから、いい加減な態度でいることはできません。

下級生に対して偉そうにふるまっても、そこから下級生が何も学ばないことをよく分かっているのです。

主にリーダーは三年生が勤めているのですが、その指示の出し方も冷静で、「~してください」「~するようにお願いします」と、丁寧語を使っています。

一年生に対しても命令口調ではありません。

 

このお話もとても印象に残っています。

 

 

 

さて、話は変わりますが

今月28日はついに

『完成披露試写会』です!

本日、25日には『モニター試写』もございます!

 

公開日に向けて、やっと皆様に少しずつお届けできるようになってきました!

 

 

公開日まで残り約1ヶ月!

全国の皆様にお届けできる日を楽しみに、1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。

皆様も「20歳のソウル」の公開日を是非お楽しみに!

 

©2022「20歳のソウル」製作委員会