こんにちは!
中井由梨子です。
秋山監督からバトンを受け取り、今日は中井が高橋克典さんについてお話させていただきます!
星野医師としての役をきっちりと演じてくださった直後の撮影日。
私たち撮影隊は、福本莉子さん演じる、宮田夏月の大学でのシーンを撮影するために都内の有名大学にやってきました。
青山学院大学です!
映画の中で、大義と夏月が通っていた大学をどこで撮影させていただくか?は制作班にとっても大きな課題でした。
脚本を書いた時の私のイメージは「青学」。
2019年に、高橋克典さん演出で作り上げた朗読劇は、青山学院大学の学祭でのチャリティ公演で、私もそのご縁で学院の関係者の方と親しくさせていただいたり、何度も学舎を訪れており、その美しい佇まいに憧れを持っていました。
青山通りから正門を抜けた美しいメインロード。この道を夏月が歩くイメージで本を書きました。
その青山学院でのロケをお願いできないか?と制作班に提案され、私は学部の関係者の方に連絡を入れました。
しかし、コロナ禍でもあり、ロケとしての貸し出しは難しい状況で、断念。
他の学校も同じ理由で断られ、なかなか決まらず頭を抱えていた時、青学さんから再度連絡をいただき「4月なら」とのお返事をいただいたのです。
実は、私たちが青学さんでのロケを望んでいることを耳にして、学校に連絡を入れていただいたのが、なんと高橋克典さんご本人だったのです!
克典さんの、『20歳のソウル』のロケに解放してやってほしい、という力強いお口添えで、青山学院大学でのロケが実現いたしました!
感激しました。
本当に嬉しかったです。
そしてロケの当日。
克典さんはロケに立ち会ってくださっただけでなく、当日の出演者・スタッフのために珈琲を差し入れしてくださり(美味しかったです)ご自身の母校でのロケを優しく見守ってくださいました。
原作本を何度も読み返して、泣いてくださったこと。
この映画にとって、大義くんが夏月と過ごした大学時代はとても大事で、その景色を表現するためのロケ地をイメージ通りの場所で撮らせてあげたいというご配慮。
役を演じるということを飛び越えて、一緒に作品を作る、良いものにする、という芸能魂を見せていただいた気持ちです。
私が、星野医師は克典さんに演じていただけるなら書ける、と言った理由を皆様にもお分かりいただけたかと思います。
青山学院大学の美しい風景の中を颯爽と歩く福本莉子さん演じる夏月の姿を、ぜひスクリーンでお確かめいただきたいです。
さて、次回は高橋克典さんの第四回ですね!
私も楽しみに待ちたいと思います。
再び、監督にバトンタッチです。
©2022「20歳のソウル」製作委員会