『20歳のソウル』Production Notes

2022.03.15
最新情報
野球場シーンの裏側 その2

皆さんこんにちは!

「20歳のソウル」でチーフ助監督を務めました、俳優の宮下涼太です。

 

 

今日は、昨日から始まった「20歳のソウル」野球場シーンの裏側のお話の続きです!

 

撮影の1ヶ月前、撮影する球場が決まり

準備、そして現場の仕切りの専任スタッフとして声がかかった松谷鷹也さん!

 

野球場のシーンの撮影準備がどのように進められていったのか

今回から松谷さんのインタビューを交えてお話します!

 

(緑ジャ:松谷鷹也さん/赤ジャ:宮下涼太)

※ここからは会話のため普段の呼び名で失礼します。

 

宮下

「まず、撮影の準備ってどういうふうに進めていったのか教えてください!」

 

松谷

「最初はボールやバット、帽子など

劇中で必要な小道具を集めるところから始めました。

タイアップで道具を貸していただける会社がないか探し、

監督のお知り合いの方から紹介していただいて、

ミズノ株式会社や株式会社デサントに行ってお願いしましたね。」

 

宮下

「そうだったね。鷹也と中井さんが、

メーカーの本社まで行ったりしてくれてたよね。」

 

松谷

「そうなんです。スポーツ用品店は行ったことあっても、

本社は初めてで緊張しました(汗)

でも今思えばなかなかできることではないので

すごく良い経験をさせてもらったと思ってます。」

 

宮下

「それは確かに良い経験だね!

ユニフォームはどうしたの?」

 

松谷

「ユニフォームに関しては、プロデューサーの方が、

実際のユニフォームを使用できるようにお願いしてくれていたんですが

公式ユニフォームの使用許可は非常に難しかったため、

こちらで別のユニフォームの発注準備も取り掛かっていました。」

 

宮下

「そうだったんだね。やっぱりなかなか難しいんだね。」

 

松谷

「はい。でもやっぱり野球のシーンは応援歌の『市船soul』が演奏される

メインのシーンでもあるので、実際の市船のユニフォームを使用したいよね

という話になって

何度もプロデューサーの方が掛け合ってくださり、

期限ギリギリの撮影2週間前に許可がおりて使用できることになりました!」

 

宮下

「すごいね!

やっぱり実際のユニフォームで撮影できると思い入れが違うよね!」

 

松谷

「そうですね。

実際にユニフォームや帽子は市船野球部のOBの方からお借りしたり、

練習用ユニフォームをお借りしたりしたんですけど

僕も高校で野球をやっていたので、皆さんがどのくらい練習していたのか

どんな思いでこのユニフォームに袖を通していたのか考えると重みが全然違いましたね。」

 

宮下

「そっか。やっぱり高校生のころの部活動ってすごく特別なものだよね。

対戦相手はどうやって決まったの?」

 

松谷

「対戦相手は東京学館船橋高等学校(以下、学館船橋)だったんですけど

この交渉もすごく緊張しましたね(汗)」

 

宮下

「そうなの?」

 

松谷

「はい(汗)

市船がメインで出てくるシーンに対戦相手としてお願いするので、

どういうふうにお願いするのが良いかすごく悩みました。」

 

宮下

「確かにそうだよね。」

 

松谷

「でも、交渉に行ったら

対戦相手を快く受け入れてくださって

“市船がヒーローならこっちはヒール(悪役)だな“

なんて冗談まで言ってくれて、すごくありがたかったですね。」

 

宮下

「それは本当に感謝だね。」

 

松谷

「はい。

それに、僕は中学校の野球部ではなく

硬式のクラブチームに所属していたんですけど

学館船橋の野球部の監督と当時の僕がいたチームの監督が知り合いで

プライベートでも会ったりする仲だったらしくて!

なんかものすごいご縁を感じました!」

 

宮下

「それは本当にすごいご縁だね!」

 

 

なんとか公式ユニフォームの使用の許可もおり

ご縁が繋がり対戦相手も決定しました!

 

しかし、映画の撮影には現役の高校野球の選手を起用することはできません。

野球場シーンでの選手やスタンドで応援する方々はどのように集められたのか。

明日に続きます!

 

©2022「20歳のソウル」製作委員会